モッキンバード、チュンチュルルン♪

shimadora2009-05-12



本日、思い立って高尾山に出掛けました。
今週末の野辺山ハーフマラソンに向けて、ちょっと高地(…ってほど高くないけど)で
レーニングしたかったので。
新宿から1時間、500円でお釣りがくるのに立派なハイキングが出来る高尾山。
最近はミシュランにも載っちゃって、週末などは大変は混雑らしい。
今日はGWも明けて、人も少なめ。


お友達にも声かけたのですが、なにぶん急だったので初めて一人で登りました。
山にオンナ一人って危険かなーとは思いましたが、都内の山ですので大丈夫だろうと。
一人だと不安もあるけど、自分のペースで行けるから楽っちゃ、楽。
トレランブーム*1と言っても、
走って一緒に登ろうって人は周りにはそうそういませんよねー。


高尾山はもう何回か行っていますが、走って登るとなるとまた別モノ。
すぐに心拍数が上がって、自分の心臓の音がドックドック脈打つのが分かります。
結構傾斜もキツイなー。
遠足の小学生に「ガールズマッチョ」と言われました。
あ、ありがとう。ガールじゃないんだけどね。
汗、ダラッダラ垂らしてましたからね。
怖かったと思います。
最後の階段を駆け上ったら、もう頂上。
40分で上がりました。慣れたら35分でいけるな。
…って山はタイム競って登るものではございませ〜ん!!


このまま下りるのは勿体ないので、今日は少し足を延ばしてみることにしました。
ペースを落として、景色もちゃんと楽しまなきゃね。
高尾山の頂上を過ぎて5分位すると、一丁平に着きます。
ひとつ休憩所がありますが人もぐっと少なくなりここは穴場ですね。
きれいな展望台もあります。

一丁平〜小仏城山まで道の両𦚰に桜の木もあるので、桜の季節はさぞキレイかと。
紅葉もキレイです。青い紅葉もいいですよね。


しばしテケテケ歩いて城山(670m)に着きました。
おっ!売店。『なめこ汁』って書いてある。
じゃ、ちょっと休憩するか。
持ってきたおにぎりとなめこ汁でエネルギー充填。
ガソリンも入ったので、次の小仏峠まで行こうと決めました。
新緑を楽しんでいるうちに、なんかー気分がノッてきちゃってー
アタシ、また走りだしてる。
すっげー、気持ちE!
E!E!E!気持ちE!*2よ。
はい、小仏峠とうちゃーく


まだまだ物足りない。
じゃ、次の山まで行こう。
景信山(かげのぶ)727mね。
またここまでの道が気持ちEの。
できることなら音声を伝えたい!
野鳥のさえずりが山に響き渡ってねー。
自然の中だと鳥たちの声も伸び伸びしてるみたい。
ホーホケキョの声が大きくて、求愛の季節なのかしらね。


疲れたら、もちろん歩きを入れて、
走りたくなったら走るっていうまさにマイペースで進みます。
はい、景信山とうちゃ〜く

今日は残念ながら富士山は見えませんが、八王子周辺の山の稜線がキレイです。


さぁ、どうする?シマドラ。
ここで高尾山に引き返すか、思い切って陣馬山まで行っちゃうか。
心は決まってるんでしょ。行くよね、行っちゃうよね。
同じ走るなら戻るより進んだ方がいいもん。


…っていうんで、さらにずんずん進んでいきます。
ほんとに怖いもの知らずっていうか、無謀っていうか。
あんまり人にもすれ違わなくなってきたし、熊はいないだろうけど
ヘビとか虫とか大丈夫っすか?
あと万が一怪我しても一人ですけど、いいんですか?
しかもレース前にこんなに筋肉酷使してどうするよ。
でも、止められないのがマッスル女の宿命。


黙々と山道を進みます。
行くのと戻るのと半々ぐらいの頃が一番キツイ。
あぁ、本当にバカだなぁと思うのですが、
その黙々が楽しくなってきちゃうんですよね。
意外と一人が好きなのかも…って時々思います。
ラソン好きな人ってそうかもね。
で、ちょっとナルシスト?


帰りのバスの時間を計算しつつ、走ったり歩いたり。
明王峠まで来たら、もう行く方が短くなりますのでこっちのもん。
走ろう〜走ろう〜アタシは元気♪
走るの大好き〜どんどん行こう♪

杉林を抜けて(結構道も細い)さぁ、陣馬山はもうすぐ。


この坂登れば青空がひ〜ろが〜る♪
脳内インストールしてる聖子カラオケで一気に加速。
じゃーん、ついに陣馬山857mとうちゃ〜く!
キター!!

山頂付近は広々としていて思った以上のパノラマ。
360度見渡せます。

陣馬山って神奈川県なんだ。へぇへぇ。
脚で県またぎって気分いいね。


でも、ゆっくりはしていられない。
バスの時間があるから。
ここから下ると言ってもバス停までどの位の距離か分からない。
しかし下りのトレランは慎重にいかねば。
木の根っこが段々畑みたいになっていて気をつけないと脚を取られそうになります。

↑ここ下りてきた。
ここで転倒してまた顔に傷なんて作れない。
ホント、仕事クビになる。


この陣馬山下りが最大の難関で、段々と険しくなってくる道に
『アタシ、道間違えちゃったかも』って不安がよぎってきました。
だとしたらヤバイな、コレ。戻るのも相当しんどいし。
でも、川の音が聞こえてきたので音の方へ行けば少しずれていたとしても道には出る、
そう確信して進みました。
やっと川が出てきました。

小さいけど、心が洗われるような清流。
まるでプチ奥入瀬です。
ここで顔を洗って、気分一新。
一本橋を渡ったらやっと一般道へ出ました。
ここから1.3キロでバス停。
バスの時間まであと13分。
これ逃すと1時間待ち。
分かりましたよ。走ります。
もう気分は箱根6区です。一気に下ります。
転んだら怖いとか考えない。考えない。


そして無事5分前に到着。よかった。
高尾山〜陣馬山を往復する猛者もいるようですが、(実際今日もいました)
自分、まだそこまで体力に自信がないので今日のところはバスで高尾まで戻りま〜す。
約19キロ、5つの峠と3つの山を越えました。4時間40分。
さすがに脚にきてるなぁ。
でもまるでレースに出たかのような達成感だわ。イェイ!

*1:トレイルランニング=野山を駆け回る

*2:清志郎の曲