血の婚礼 一足お先に観てまいりました


調子にのって始めてしまったフラメンコ。
実はまだ生で観たことなかったんです。
この演目を知って行かずにはいられません。
というワケで飛んでいきましたBunkamura


前から3列目だったのでかなり舞台には近かったのですが、
う〜む、フラメンコの場合それが良いとは限りませんね。
ステージにもよると思いますけど、
足さばきを見たかったらもうちょっと引いた所からの方が
見やすいかも。


今日の演目は『血の婚礼』と『フラメンコ組曲


『血の婚礼』は思ったよりも地味でした。
音楽もテープでちょっとがっくし。
しかーし、男性陣の殺気は凄いよ。
これから見る舞台とは比較できないけど。
しかも向こうはお芝居、こっちは踊りだし、
でも、こんな事をあの子がやったらメロメロですポイントが
結構ありまして、色んな事を頭に想像しながら観てました。


アントニオVSレオナルドの闘いの場面では
音が全て消えて、無音の中、剣を持った二人がスーパースローの
モーションで闘います。息するのも気を使います。
これは5分くらいあったかな。
かなり長い事スローモーションで決闘していました。
結果は…そうなのか。そういう事になっちゃうワケなのね。ぐすん。


どっちも引かない闘いの場面。
あっちの舞台では岡田浩暉さんが大きなキーになるのではと
思います。どんな演出になるのか楽しみ。ドキドキ。


休憩中、観客観察をしているとかなり年齢層高めという事に
気付きました。そしてシャンパンやらワインやら片手に談笑。
大人の世界だな。いいね、こういうの。


2番目の演目『フラメンコ組曲』は
男性、女性、混交、ソロと色んなバリエーションで展開。
そしてこちらは生のカンテ*1とフラメンコギター。
いやー、ほんとに凄かった。
フラメンコの底ヂカラを見せつけられた感じ。
奥が深いわぁ。
私がやってるのとは全く別物よ。って比べるな〜あっちはプロよ。
うん、でも長くお付き合いできそうなダンスだと思った。
音楽でいうとJAZZみたいに、年齢が上がるほど円熟味が増すみたいな。


今回特に男性のサパティアード*2に圧倒されました。
目にも止まらぬ早さでダダダダダ〜連打,連打。
しかし上半身はビクともしない。
アイリッシュダンスに近いかもしれない。
濃い目のテカテカなラテン男性が8人も揃って
足を激しく打ち鳴らしながら、前に前にせり出してくる所では
もうなんかコワくって、息が出来ない位でした。


そしてお尻がみんなプリ尻で素晴らしい。
フラメンコのもう一つの見所はここかも。なんつて。
いやぁ、ほんと皆さん揃いも揃っていいお尻していらっしゃる。
訓練の賜物なのか。
衣装もちょっとハイウエスト気味でよりヒップライン強調です。
アイススケートの男子みたいな感じです。
あんなピチピチではないですけど、ちょっと近いもの感じた。
これはモリヤマ君の舞台もかなり期待大です。
アタシ、まずそこチェックすると思う。


女性陣達ももちろんすんばらしかったです。
特に背中。
うん、カスタネットはやっぱり背中で叩くんだね。
そしてあと手ね。手。
なんだかそこだけ別の生き物のようにグネグネ動くのよね。
私がやったら釈迦になっちゃうのにね。


そしてカンテ。
これ無しではフラメンコは有り得ないというわけが分かりました。
すごい哀愁。全然歌詞分からないけど。


最後はみんな即興で踊ったりして、
ちょっとメタボリックな感じのカンテのおじさんまで着ていたべストを
弾き飛ばす勢いで足を打ち鳴らしていました。
ノリノリで既にスペイン風居酒屋で打ち上げ始めてる感がありましたね。
すっごい楽しそう。私も一緒に踊りたいぃぃぃぃぃ。
いつの間にか拍手をする音もタンタンタンとフラメンコ風になってました。
すっごく良いもの見せてもらったな〜
私のフラメンコ千里の道は始まったばかり。
がんばろーっと。

*1:

*2:足の打ち鳴らし