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今年入って蜷川さんの舞台は3回目?
あぁ、チラシに『オレステス』が挟まってます。ユッキー☆(遠い目)
この間の『ワルキューレ』は惜しくも見逃しましたが、
会場に松潤さんと勝又さん、あとギャルサーのインディアン、
えーっとえーっと新感線の古田新太さんぢゃないの!
…っとちょっとお得感のある舞台でした。
レポってほどでもないけど、畳みます。
まぁ、ぎっしりお客様が入ってます。
中1Fにも2Fにも立ち見客がズラリ。
舞台は半円状の2階建ての建物が奥にあり、窓が上に7つ、下にも7つあります。
ここが扉になったり、カーテンになったりするのですが、すごく粋な演出でした。
特に白いカーテンがかかっている時は風が後ろから送られていて、
布がたなびいてキレイでした。
照明も本当に美しかった。
こう、角度とかね、ちゃんと定規でひいたみたいな感じで。
場面が変わる時シャーッとカーテンを閉める音の演出もよかった。
14個の窓がいっぺんに閉まるので、ガラっと雰囲気が変わるし、
今までコミカルな場面やっていても、そのシャーって閉まる音で
次がシリアスな場面になっても、すぐ観客もスイッチが切り替えられるように
なっているのかもしれません。
主役の三上博史さんは昨年の『ヘドヴィク・アンド・アングリーインチ』以来。
あれは度肝をぬかれるほとビックリしましたが、本当にハマリ役でしたね。
今回は近親相姦のお兄さん役ってことでどんな感じかなーっと、興味津々でしたが
正直申しますと主役の三上さんより、恋敵の谷原章介さんに目を奪われてしまいました。
だって、カッコイイ☆
最初に下手の入り口から出てきた時に思わず『かっこいい〜』と声に出てしまいました。
惚れた。*1
もう、ワイン色のマントをバサーッと翻す姿なんてね、素敵過ぎだから。
なんてノーブルな雰囲気が似合う方なんでしょう。うっとり。
お兄さん役が谷原章介さんならもっとリアルだったのにぃ…なんて邪推な目で
観てしまいました。
谷原さんがアナベル(深津絵里さん)の裏切りを知って、彼女の髪の毛を引っ張り
舞台を引きずりまわすシーンには思わず息を飲みました。
ジュニアのビンタといい、これといい、実際やられたらイヤなんですけど、
そういうシーンにカッコよさを感じるのってMなんですかねぇ〜
深津さんもハマリ役ですね。肌が白くて本当に可憐な妹って感じで。
懺悔のシーンがもの凄い迫力でした。目に涙を浮かべて。
始めのうち、セリフがやたら説明的で比喩もいっぱいで聞き取るのが難しかったけど、
なんせ400年も前に書かれた戯曲ですからシェイクスピアと同世代ね。
そのうち耳より目で見る情報の方が多くなってきて、それほど気にならなくなりました。
マクベスで勉強した成果もあったのかな。
あと、noelleちゃんも書いてましたが、ここにきよしのそっくりさんがいました!
高橋 洋さん。
ほんとあのカツラといい、眉毛といい、なんでここにいるのよ〜
タップソロはどうしたのよ〜って感じで。一人大受け。
『間違いの喜劇』でもコミカルな役を体いっぱいに演じていらっしゃいましたが、
今回も彼が舞台に出てくると活気づくというか、
ステージをかっさらっていく役者さんで、同じ舞台に立つ俳優さん達にとっては
怖い存在だと思いました。
それから、印象的だったのはお名前分からないんですけど、
谷原さん演ずる貴族ソランゾの僕のスペイン人役の俳優さん。
蜷川さんの舞台に良く出られるのかな。舞台を非常に引き締めていらっしゃいました。
ラストは『タイタス』も顔負けの出血量でした。凄まじかった。
最後で三上さんいいなーっと思いましたよ。
…ってそれまではどうだったんだい?
あのー、ちょっと髪型がずーっとずーっと気になってしょうがなかったんですよね。正直。
なんていうか、ちぢれ麺みたいな感じで。*2
ひとつでも気になると、入っていけない時ありますよね?
この間も『ダヴィンチ・コード』でトム・ハンクスのあのデコが広い髪型が最後まで
気になって集中できなかった。
あと、ちょっとお顔が以前よりゴツゴツした感じがあって…*3
10年前ならもっと役とリンクするのにぃ…
でも、ラストの狂気に三上さんの真髄を見た思いです。
それにしても蜷川さん元気だなぁ。
今日も朝NHKに出ていたけど、やりたい事が涸れることないんでしょうね。
いつか、森山くんも宜しくお願いします。
あ、灰皿は投げないで。