観てまいりました


うちのダンナは白い可愛い動物を見ると「ゆきちゃん」と名付けます。
ヤギでも猫でもうさぎでも何でも白ければゆきちゃんです。
でも今日見たゆきちゃんの事は言えないな。
白くて可愛いけど…
いい匂い*1
してるゆきちゃんだったけど…


そして観たあと、モーレツにビールが飲みたくなるお芝居でした。


畳むほどのこともございませんが。


想像してたより良かったです。
どんな想像してたんだって感じですが。


あの、今だから告白しますが、ファンクラブの会報のQ&Aで
なーんかすっかり熱が冷めちゃってたんですよね。
そんなに面倒くさいんだったら答えなきゃいいし、
質問に質問で答えるなんて不粋で小さなやっちゃなーって感じて。
正直、今回のお芝居も行くのどーしよっかなーって思ってたぐらい。
大好きな人、ほんとごめんね。


が、しかし見ないで語るのはナシだよな。オンナがすたるぜ。
数々の(?)だめんずを渡り歩いてきた私が「行人」のだめっぷりを斬ってやる!
ぐらいの気持ちで行きましたが、逆に斬られて帰ってまいりました。トホホ…


このお芝居を心地良いといったらオカシイんでしょうが、
心に引っかかる具合が良いのです。
たぶんこのお芝居を見たお客さんは自分の家族や近しい人の事を考えたと思う。
そういう意味で2007年ユッキーのお芝居の「CLEANSKINS/きれいな肌」と似た感覚を味わいました。
プロテスタントの保守的な土地にお姉ちゃんがイスラム教徒に改宗して帰ってきちゃって
という遠い世界の話だったけど、見ながら自分の兄弟、家族をじわんと思いかえしたなぁ。


兄弟、家族って一番小さな社会の単位だけど
必死に必死に壊れないようにしていて、
でもなんかの拍子で崩れていってしまうよね。
よくある話だけど、親と仲が悪いとか兄弟で争ってるって話聞くとツライっすよ。
こんなにいい子なのにどうして上手くいかないの???って。
そこにね、お金が絡むパターンも多いよね。


血だらけの修羅場で紙幣数えてる行人が印象的でした。
あの修羅場はこれからもっともっとエロく、美しく変化していくでしょうね。
ポタポタ、ピシャピシャ油の垂れる音がなんともいい効果音です。
最初、血だと思ってたけどあれ油なのね。
そーだよ、女殺油地獄だもの。
ともさかさんの細い白い脚が血を油で汚れていくのがね、悲惨な場面なのですが、
私的には「にっかつロマンポルノ」的なエロスに感じられて、
あーもうちょっと見ていたいなーとオジさんっぽい思いが頭をよぎりました。


それにしても周りの役者さんたちが上手いこと、上手いこと。
野間口さん光ってましたね。あと田口さんも。すっごい迫力。
これは刺激受けるよね。受けないワケがない。


舞台転換もなかなか興味深かったです。
あーお隣さんだからね、そうなってるのねみたいな。


今日は家族の方に自分の焦点がいってしまったのだけど、
次回観る時は男女の間に焦点を合わせて観てみたいと思いますデス。
あれ?今日なんか私マジメじゃない?


カテコはツルっと滑って、おっとっとの未來さんでした。

*1:ジバンシイのウルトラマリン?っぽい匂いでした。前から3列目でクンクン嗅いじゃった