河口湖日刊スポーツマラソン

shimadora2008-11-30



はいは〜い、あっちゅー間に当日です。朝5時起床。
昨日は緊張と時折湖畔を走る珍走団*1のせいであまり良く眠れませんでした。
が、アップする時間を考えると眠くてもこの時間には起きないとね。


エイヤ!と気合いを入れて、まずはホテルの朝風呂へ。
心配な膝を温めておきました。
何かここの温泉効く気がするぅ。
いいの、それが例えプラシーボ効果だとしても。
6時に和食中心の朝ご飯を食べて、エネルギー充電。ちと食べ過ぎか。


テーピングなど身体のメンテナンスも済ませ自慢のウェアに身を包み、
スタート地点へむけおかんと共に移動。
あぁ、緊張してくるぅ。
さっき行ったばかりなのに、またトイレに行きたい。
が、スタート地点のトイレは推定30人待ち。
カビ〜ン(ノ>д<)ノ
ダメだ、どうしよう?
ふと、上の方を見るとキレイなホテルがある。
スタートまであと15分あるし、最初は早いランナーからなんだから、
ここで借りておいた方が絶対にいいわ。
…って事でおトイレ拝借。す、すみません、ありがとうございました。
なんとなくお腹にゴロつき感が残っていましたが、
いよいよスタート!
スゴい拍手に歓声。お祭り騒ぎだわ。
ゲストランナーの有森さんやワンジル選手*2に私も手を振って、興奮してスタート!


聖子i-podを耳にデビュー曲『裸足の季節』から流します。
走り始めてから10分位かな、コーナーを曲がったら、とてつもなくデカイ富士山が真っ正面に出現!
思わず、他のランナーからも『うわっ、キレイ』の声が聞こえます。
河口湖マラソンはリゾートマラソンの最高峰と呼ばれ、海外からもわざわざツーリストが参加するくらい景色が良いのです。
しかも今日はまたとない位の快晴。
なんてツイているんだろうv(^-^)v
しかも曲はここで『青い珊瑚礁
テンションが上がらないワケがありません(笑)
ギンギンに雪化粧の美しい富士山に向かって坂道を走ります。
なんたる幸福感!
ランナーズハイにはまだ早いけど、今日は走れそうな気がする。


Uターンして今度は富士山をバッグに坂道を下ります。
5km、32分30秒。フムフム。まぁまぁのペースかな。
しかし、レース前の緊張からかお腹がちょびっと変だ。
時間のロスは悔しいけれど、最初のトイレポイントでやっぱり行く事にしました。
Qちゃんだってこの間、トイレ行ったもんね〜
でも行ってスッキリ。
少しストレッチもしてまた走り出しました。
ちょっと左ふくらはぎに違和感。でも肉離れとかそんな深刻な感じではない。


10km、35分30分。やはりトイレのロスタイム3分が響いています。
ここからいよいよ河口湖大橋を渡って湖1周がスタート。
昨日、ロープウェイから見たあのコースね。
大丈夫かな?いや大丈夫だよね。
河口湖大橋でふと後ろを振り返ると富士山が追いかけてきます。
あまりの凛々しさに思わず、写メタイム。

橋がランナーで揺れてピントがあわな〜い(笑)


写メ休憩でいい具合に呼吸も整い、再出発。
うねる湖畔の道を進んで行きます。
木々も見事に紅葉していてホント、至福のランニングタイムです。
走りながら思わずニヤけてしまうほど(キモイ?)
富士山も右に左に正面に現れて、こんなに景色が楽しめるコースはそうそうないんではないでしょうか?
昨日が亡き父の誕生日だったもので、腰に付けたケータイケースに写真を入れてまして、富士山が見える度に景色のプレゼントと思って写真をトントン叩きました。
心配していた膝痛もなく、15kmのラップは33分ジャスト。1キロ6:36ペース。
7分位かと思っていたので悪くないわ。


新長浜トンネルあたりで招待選手たちに抜かされる。
す、スゲーこの人たち2周目?
弾丸のようにすすんでいくその姿はまさにエリートランナー。
決して軽いのではない。
鉛のような重みはありつつもグゥーっと道を、空気をえぐり抜いていくかのよう。


ワタシはと云えば、お腹のゴロつきが大波になりそうな時があって*3
これはヤヴァイと思ったのですが、簡易トイレには行きたくなく*4、15キロ過ぎから
お尻と腹に力を入れて(!?)なんとか耐えていました。
それが功を奏したのか分かりませんが(笑)20Kmでのラップは33:30
いい感じのリズムで身体もまだまだイケるって感じです。
5キロを一区切りにしていたのが良かったのかも。


この大会はフルマラソンコースの方もいるのでハーフ地点に表示があります。
このポイントを見たら更に元気が出てきました。
だって、ここからの私は新しいワタシ!
何もかも目覚めてく、新しいワタシ!ね。


脱線するけど、最近読んだ本でランニングの面白い小説があって
これが偶然にもこの間末來くんの記事掲載の『FRaU』11月号に紹介されてました。

ラン

ラン

その中でか細い少女がつぶやく

これまでの最長だった8.8キロを100メートルでも越えられたら、
少なくともそのぶんだけは私、変わったことになりますよね。
8.8キロしか走れなかった私から、8.9キロに走れた私に変われますよね

ほんと、この言葉通りなんだ。
ハーフを過ぎた時点から新しいワタシなんです。少なくとも自分の中では。
それはもうね、イェ〜イ!ってVサインしたくなるくらいの達成感。
超気持ちイイ!


この辺りから歩き出す人も増えましたが、私はむしろパワーが出た感じ。
あと6キロ位ならいつものジョギング1本分だ。
ゴールできる。これは確信に変わりました。
少し日陰に入り、ヒヤっと寒くなるところがありましたが
今日は半袖に長袖を重ねるスタイルにしていたので寒さに気を取られることなくて良かったッス。
25キロのラップは33:00
い〜んじゃない?安定してるんじゃない?


ふくらはぎが左右共にパンパンに張っているのがアリアリで分かりますが、なんとか持ち堪えそう。
あと1周しなければならないフルの方と道を分かれて、最後の2キロに突入。
こんなにいいコースなのにあと2キロなんてもったいないなぁ〜、もっと走りたいなぁ〜
な〜んて余裕もある位。


坂道を登れば青空が広がる、大きく深呼吸♪
背筋を伸ばしてIt's my new day♪と聖子ちゃんの歌を脳内に鳴らし、
最後は少しずつランナーを抜いていきます。


そしてスタート地点と同じ場所に帰ってきました。
ジャカジャカ、ドンドン色んな音でボランティアさんが迎えてくれます。
わ〜い、やったー!27キロ今までで最長の距離を走りました!
タイムはネットタイムで3:00:57
人間変われば変わるもんですねー。
2年前は15分も走れなかったのに。


このペースで計算するとフルを走った場合は4時間40分位ですね。
まぁ、順調に行けばですけど。
まだ35キロの鬼門も知りませんので、フルはここからがきっとキツいんでしょうが、
挑戦意欲は高まってきました。


ゴール後はボランティアの方のとん汁で温まり、
サロメチールのブースで筋肉疲労を取るスースークリームを塗り、
泊まっていたホテルの温泉へ戻りました。
この日は河口湖周辺のホテルは荷物も預かってくれるし、
チェックアウトしてもお風呂に入れてくれるんです。
街をあげて応援してくれて本当に助かります。
給水ポイントだけでなく、私設の給水所も多くあり嬉しかったです。
ちょっと水っ腹になるほど飲んでしまいました。


でもそのあとしっかり山梨名物「ほうとう」を食べたワタシ。

そしてビールがいつもの10倍くらい美味いっ☆染み込むぅ。


それにしてもこんなフィジカルになるきっかけは森山未來くんでしたので
ほんと、彼には感謝しています。
アイツには負けられない、そんな邪な気持ちですが(苦笑)
そのうち100キロウルトラマラソン出ちゃうかもよ〜なんつて。


明日の筋肉痛はどんなもんかな?
ふくらはぎは当然として、今日は何だか腹筋も痛いし
肘の上あたりも張ってるんだよね。
ちょっと楽しみだ(ドM)

*1:暴走族

*2:北京五輪男子マラソン金メダリスト

*3:すみません、バッチくて

*4:和式がふくらはぎ的に無理!