千秋楽 さようなら、私の愛しいカリギュラ

shimadora2007-11-30



『マイアミ午前5時』*1ならぬ
Bunkamura午前4時』
限界に挑みたくなるそんな夜っていうか、朝?
小さな栗しかお取り扱いのない果物屋です。


いやぁ、芝居観るためにこれだけ朝早く起きれるとは!
ほんとは始発で行こうと思っていたんだけどー、
遅刻する夢を見て、もうこれはタクシーで行くしかないじゃろ
って思い、飛び乗り、Bunkamuraへ。
けっこー前の方じゃん?なんて思っていたが甘かったです。
既に皇帝謁見の列は前夜より出来あがっておりました。
始発で行ってもあまり変わらなかったような気がしますが。
芝居観るまで10時間。ワタシ、未來の為にもこんな思いしたことないッス。
明けない夜はSO LONG…
マジ、長かった〜寒かったし。
周りの人が良い人でお話できたからなんとかしのげたような感じですね。


千秋楽の本日は瑛太くんとクドカン山田優さんなどいらしてました。
瑛太君とは『天パ同盟』ですかねー。(笑)
前髪は思いっきり目を隠す感じで垂らしてましたが、この寒いのにハーフパンツ
目立ちたいんだか、隠れたいんだか。微妙な感じがお洒落です。すごい似合ってた。
路線的にはあの子と似ているけど、元モデルはやっぱり着こなしが違う
…ってオイ、軽く毒吐いてないか?
休憩時間に律儀にサインなんかしちゃうあたり好青年で好感度もUPですよ。
そろそろ瑛太くんも舞台やってみませんかね〜


おー、肝心なお芝居の感想を書く前に睡魔が襲ってきますぅぅぅ。


えっと、一言でいうと半日並んだ甲斐がありましたー。
この舞台の千秋楽をを観ることができて幸せだと思いました。


プチマロンの声がもう限界に近い感じだったり、
さらに痩せちゃって、顔もげっそり。
お腹の脂肪もそぎ落とされて、腹筋も更に浮き出て、お臍が縦に伸びてました。
ちょっと吹き出物とか出来ちゃってるのも仕方がない!
かえってそれが破滅に走る暴君っぽくて良かったよ。


他の役者さんも所々台詞を噛んじゃったりとかありましたが、
そんなの忘れるほどものスゴイ気迫でした。
セゾニア(若林さん)を殺めるあたりからもう会場からすすり泣き。
『もう、いいよ、カリギュラ止めようよ』ってそんな気持ちに。
なぜこんなにもシンパシー感じるの?
説明できない。
カリギュラの論理を方程式にしたら、きっとちゃんと解けるんだろう。
でも、そういかないのが人間。人生。
所詮生きてることが不条理。
『俺はまだ生きている』は一番今日が心に迫ってきました。


カーテンコールは数え切れないほど。
90度に腰を曲げて丁寧に挨拶。
千秋楽らしくやり遂げた感のある満足気な笑みにちょっと癒されました。
蜷川さんも舞台に登場。
それはそれは大きな拍手で迎えられました。
『ニナガワサーン』って声までかかってたな(笑)
声を出してのご挨拶はありませんでしたが、
何度も口が『ありがとうございました。』のカタチになっていたのは
ハッキリと分かりました。


あー、ワタシも観てただけだけど、なんかやり遂げた感あるわ。
関西は行かないけど、充分満足。
プチマロン、おまいスゲーや。

*1:聖子アルバム『ユートピア』参照