6/12福岡大千龝楽


東京と福岡、遠いけれど、
飛行機に乗れば2時間もかからずビュンと行ける。
馬が目ひんむくほどの飛ばす距離がせいぜいだったレオナルド。
ペガサスのように翼があったら良かったのにね。


計6回と、ここしばらくの公演では最も観劇回数少なかったのですが、
グサリと胸に刻まれたという点では間違いなく上位に入ると思います。
正直、最初は辛かったです。
楽しいお芝居じゃないし、むしろ救いがないし、
フラメンコも正直どうなの?って思ってました。
でも3回目くらいからかな、レオナルドと森山未來が一体化して
どうにもならないような人間の性というか、運命というか、
行き場のない怒り、哀しみがぐぐーっと押し寄せてくるようになったんです。
そして彼がえらいカッコイイ!美しい!って真実もぐぐーっと(笑)


千龝楽は3列目のセンターで観させてもらいました。


魂のフラメンコの迫力が並みではありませんでした。
美しい顔を歪ませて、歯を食いしばって音を刻みます。
カタチやテクニックが美しいフラメンコは他にいくらでも踊れる人がいると思うけど、
レオナルドの気持ちの舞いが表現できるのは森山未來しかいないなと。
褒め過ぎか。


そしてソニンちゃんの舞いも良くみると(って、今まで見てなかったんかい?)
感情のうねりが良く出てるなぁと。
そして実に女性らしい舞いだなぁと。


前半からもうガタガタブルブルしながら観ていたのですが、
ガタブルMAXは森で彷徨う二人が花婿に見つかる前に交わしていたキスです。
ワタシ、人のキスシーンであんなに泣いたことない。
しかも好きなオトコが他のオンナとしてるのにー。リアルにー。
どうしようもなくせつなくってさ。泣けて泣けて仕方なかった。
生きるか、死ぬかの恋だもんな。


江波さんの溜めのおじきでもう涙腺全開となり、
フラメンコ見つつ泣きながらパルマ叩きもう何がなんだか。
骨身を削って打ち込んだ芝居のあとのギャップのある
あのクシャ笑顔。可愛かったぁ〜
ソニンちゃんはもう感動で立っているのもしんどそうな位。
そんな彼女の腰にそっと手を回してる彼。
もう立派な大人のオトコやんけ。


出演者の皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした。
一緒に感動を分け合って喜んだり泣いたりした未來派の皆様
ほんとうにありがとうございました。


未來さん、超がんばったね!偉いよっ!
もう今ごろは未練もなく次の事を考えているはず。
アナタの発する『日々邁進』って言葉はどんどん重みを増して
突き刺さってくるよ。ありがと。