③スッキリ


N宮くんのM界転生。リベンジです。
席に着き周りを見渡しながら、ドキドキして待ちました。
今日は大丈夫でしたー!
安心し過ぎて、ちょっと睡魔に襲われたのを告白しときます。
あ、でもナリの部分はガン見してました。
相変わらず調子いいよな、アタイ。




一応ご招待席って事になってて、1F中央列ほぼセンターでした。

一幕で印象的なのはナリ演じる天草四郎が魔界より転生してこの世に再び生を受ける場面。
女性の肉体を媒体にしてカラダを突き破って出てくるのですが、
さっきまで着物姿の女性が居たと思ったのに、あっという間に
半裸の天草四郎がいました。
下はさっきまで居た女性の着物を着ています。
上半身には赤い海藻のようなものが、ついています。
その生まれてくる場面の質感がなんともヌラヌラして、
さなぎが脱皮してようなというか、生まれたての子馬が膜を被ってるようなというか、
湯気出てるような、そんな感じでしたね。


目尻にグリーンのアイシャドウ、眉山の下にはゴールドのシャドウを重ねて、
艶っぽいことこの上なし。
そして爪には鮮血のような真っ赤なマニキュア。いくらネイル好きでも*1
爪は毎日は塗り直さないよね。ちょっと爪の縁、地爪見えてたもん。
メイクのようにはいかないよね。
キラキラ光るロザリオも素敵です。
声、若干かすれ気味?が気になりましたが、後半には持ち直してました。


ニ幕目、わぁ、舞台が鬱蒼とした森に。
G2さんの演出って初めて見ました。
ここでは柳生十兵衛の弟子の小芝居にかっさらわれました。
清水圭さん似の方は坂田聡さん?
すいません、パンフケチって買わなかったので間違ってるかも。
お弟子さんの中では光ってたな〜
あと、内田滋さんがいまして、着物姿がキレイでちょっと得した気分。
時代劇(ん?ちょっと違うか?)ながら
『髪の毛フェチ』とか細かい現代語ギャグもパラパラ散りばめられていて
ちょっと想像と違いました。あ、良い意味で。
ひたすら耽美な天草四郎の世界だと思いこんでいたからね。
あと、やっぱりこの劇場ならではの仕掛け、『スッポン』とか『盆回し』とか
が面白かった。お寺が壊れて、鐘が落ちるシーン、ちょっとドリフ思い出しちゃった
んですけど…ドリフも日本の伝統芸能の要素含んでるってことでいいですかね?


三幕、
死んだ十兵衛の弟子が幽霊のカッコで地図を見せながらの解説。
これが意外と役にたちまして助かりました。
幽霊飛ぶし…。ナリも飛んで欲しかったなぁ。


裏切り者によって斬られても、まだ怨みの強さで死ねない天草四郎
のたうちまわるの最期の演技。
ナリの口の中も真っ赤に、長い髪の毛も振り乱して、
まるで、口裂け女さながら。*2
あまりの迫力に劇場がシーンとなるほど。
十兵衛にすがりつきながら、目がウルウルしてたね。
あぁ、ナリの狂気、好きだ。すごく引っ張られる。
キッチンの時も凄かったけど、今回もそれに負けてないなー。
毎日毎日、どうやってこのエネルギーを保つのでしょうね。
エネルギーが沸くと言うより、下りてくるのかしら。


そして橋之助さん演じる人間くさーい柳生十兵衛も良かった。
『何度も転生して生きるより、一度の人生を輝かせたほうがいい』って。
さすが歌舞伎俳優、声の出し方から見せ方、一歩上を行ってる感じでした。
殺陣をビシバシ決めている姿、花道を駆け抜ける姿、
危うくトキメキそうになりました。


カーテンコールでナリがカツラをガクガクずらして
茶目っ気出してました。


休憩が2回もあって、2回目は30分もあって、
みんなでお弁当をつつけるのが何ともほのぼのしてました。
森の石松』もそんな感じで見られるかな。
1Fは傾斜があまりないので、石松の時は2Fから見よっかなー。
あ、でもじゅんさんのお尻プレイがあったら近くじゃないとなー。

*1:ナリはお洒落ネイル愛好家

*2:例え古いっすね。