shimadora2006-08-22



初めに取れたチケットがなんと最前列という凄すぎる席で、
バレエの場合、特にマシュー・ボーンの場合は絶対全体が
見えた方がよいと思ったので、もう1回追加しまして
本日はB席2階からの鑑賞。
2階のS席はほとんどお客様が居なかったので、かなり後方に
重心のかかった2階席でした。


ネタバレあります。かなり。
楽しみにしている人は読まないほうがいいかも。


感想はさすが〜の一言。
セリフがないのに嬉しい気持ち、ドキドキする気持ち、せつない気持ち
全部伝わってきます。
始めはちょっと思ったよりダンス少ないかなぁ〜、
映画が原作だとどうしてもアクトに重心があるのかなっ〜と物足りなさを感じて
いましたが、後半からの盛りあがりがすごいです。


愛する人と結ばれたいがゆえに、誤って人を傷つけてしまう。
そしてエドワードは追われて逃げる…
胸がギューギュー苦しくなってきます。
そして、これはナニかとっても覚えのある感情。。。


そうだ、BATBOYです。
ひゃー、そう気付いたらもうハサミ男の哀しさ倍増。
そしてバレエもどんどん魅せてくれます。
お城に逃げたエドガーが大好きなキムと再会して
ハサミの手でそっと抱きしめたあと、二人で踊る場面は
鳥肌ものでした。
前半、キムに恋したエドワードが妄想で踊るシーンがあるのですが、
そこはハサミがないんです。
なので、やっぱりハサミ(30cmくらいある!)の手ではリフトも
出来ないからしょうがないのかぁ…っと思っていましたが、
ラストのエドワードはハサミの手のまま、彼女をリフトするのです。
美しかった。
そして最後には会場に雪が降るのです。
とても幻想的でした。


衣装もアメリカの50年代の感じが出てて、
ポニーテールにサーキュラースカートはきたくなっちゃいました。
もちろん一人一人違う衣装だし。
そう、衣装と言えばすっごくビックリしたのが、
エドワードが作る得意の植木(トピアリー)が沢山出てくるところがあって
うわぁ、カワイイっと思った瞬間それが動き始めたんです。
ダンサーさん達の衣装がトピアリーだったんです。信じられない。
2階席からだったというのもあるのでしょうが、植木のチクチク感とか
よーく出てました。だって顔の部分まで葉っぱで覆われていて
あれでよく踊れるなぁと感心しました。
映画のように恐竜もいるの〜♪
トピアリーと云えば、ステージでその刈り込みを披露してくれる
シーンがあるのですが、普通の植木が、アラ星型に変身!
アレはどうやっているのでしょうねー。不思議だ。


セットも映画のように可愛かったです。
キムの部屋が本当に女の子らしいピンクピンクピンクなお部屋で。
照明までハートでラブリーでした。


ダンサーさん達もみんなそれぞれ個性的でしたが、
一番印象的なのは赤い髪のセクシー主婦。
赤い髪の人ってどうしてか好きになっちゃうのかしら???
ズバ抜けて脚が長くて、エドワードに誘惑しかけるところがサイコー。
上からズドンっ!とクッションが落ちてくるのよね〜クスクス。


2階席でも充分楽しめました。これで5,500円は安い。
次回は最前なので、ダンサーさんたちの表情よーく見てきます。
その前にジョニデ&ウィノナの映画ももう一度見とこーっと。


あとで、パンフレット読んだら『仲間はずれもの』っていうジャンル?
が紹介されていて、あぁ、あんまりそういう風に考えたことないけど、
BBもカテゴリー分けするならここに入るのかなっと思いました。
…っということはフランケンシュタインにも並ぶ名作ってコトよね。
うん。
だからDVD化してよぉ。見てない人たちに見てもらおうよぉ。(涙)