間違いの喜劇

『偶然の音楽』で半ケツを5分ほど目の前で鑑賞させてくれた小栗君。
それで気を良くしたワケじゃないですよ。
でも、チケット取ったのは半ケツ後だったかな(^^ゞ


シェイクスピア原作の『間違いの喜劇』
演出はあの蜷川幸雄さんです。
シェイクスピアだし、蜷川さんだし、正直どうなのかな〜
良くわかんないまま帰ってくるんじゃないの〜?って心配を抱えつつ劇場へ。


以下、ネタバレありやす。



彩の国さいたま芸術劇場。こんな所にほんとにあるの?っていうくらい
ふつーのJRの駅から7〜8分位歩きます。葛飾シンフォニーヒルズみたいな距離感。
突然立派な建物が出てくるからオドロイタ。
でもかなりギリギリで入り口のところで『早く入ってくださーい』と言われちゃいました。
入り口のところで、もう鼓笛隊みたいな3人が出番待ってました。


入ってビックリ。鏡張りの舞台セット。ピカピカしてる。
観客は自分の顔が反射してるのが見える。
自分の席はうまーく自分のアホ面が見えなくて良かった。
いや、実際鏡ではないかもしれないけど(だって重いし)、


さっきの鼓笛隊と共に、役者さんが全員陽気に小躍りしながら通路を歩いて舞台上に。
あれ、小栗君いないと思ったら最後にバタバタ駆け下りてきてくれました。
いや〜ん、背高い。かっこえぇ。
背が高いっていうだけで、男の子を許す傾向があるよな、アタシ。
180㎝越えるとね、もうキュンが3割増しになる。


物語は2組の別れ別れになって双子が生き別れの双子を探して旅に出る
うちに巻き起こるドタバタ喜劇で。
小栗君も、その侍従役の高橋洋さんも双子の両方を演じます。
今、どっちの役をやってるかはマントと帽子の色で判断するのね。
赤組、白組って覚えてた。


高橋洋さんのピエロのようなでっかいオデコ靴が可愛かった。
しかし、あれは歩きにくそう。だって先が強調されているから30cm近くあったもん。
小栗君が高橋さんを殴ろうとする時に出る、ヒョイ♪とかポカッ♪って効果音が
アニメみたいで面白い。歩く時にもなんか変な音出てたな。テケテケテケって。


セリフセリフセリフ…怒涛のセリフ量。
しかも、韻を踏んだり、なんだりかんだり、スゴイ大変そうだ。しかもマイク無し。
小栗君も腹からセリフ言って頑張ってる。
噛みそうなセリフの数々に、ストーリーの重要な部分もあったりでこっちも集中集中。
高橋さん第一場面から汗で光ってるのオペラグラスで確認。
そういや、オペラグラスでじーっと観てる人いないな。
アタシ、キモイですかね。ついね、毛穴まで見る勢いの鑑賞クセがついちゃってね。


しっかし、これ良く訳したなぁ〜。
ストーリーのキーワードになりそうな部分は残して、日本語で上手く韻を踏んだり、
言葉遊びで笑わせたり。ちなみに訳は数々のシェイクスピアの新訳を出している
松岡和子さんという方だそうです。この方のマクベスも読んでみようかなぁ。


全員男性のお芝居って聞いていたのに、妹役に感動するくらいキレイな女子が!
お目々もクリっと可愛くて、お肌も白くて。
でも可愛いのに胸ないなー、あぁ、ちょっとここまでペッタンコだと可哀想だな、
なんて思っていたら、見事に男子でした〜!
月川悠貴クンって子でした。そういえば蜷川さんのKITCHENに出てたね。
そう云えば、キッチンのパンフに趣味はエステって書いてあったわ。
恐れ入りました…


そうそう、高橋さんがピエロみたいな衣装なのですが、赤組のピエロの時は
すぐズボン落としちゃうのね。20回くらいは落としてくれたね。
小栗君もやってくれたら良かったのに。


観客との掛け合いが面白いお芝居で。
1列目から3列目あたりのお客様の間を役者さんがしばしは通ります。
『すいません、すいません』って言いながら。(^.^)


月川君のお姉さん役の内田滋さん、ハンカチをブンブン回してたら
客席に飛んでいっちゃった!
『あっ』って素の男声出てました。(^^ゞ
お客様に無事に返してもらって良かったね。
そのあとあのハンカチで沢山演技するんだもん。


物語の後半に最近よくお目にかかる鶴見慎吾さん登場。
しかも、尼さん姿


これに一番笑いました。
だって晴生のお父さんが尼さんなんだもん。


しかも、ラストの場面で夫役の人とキスしちゃうし。


小栗君もキスしてたような気がしますが、角度で見れなかった。
キスしながら、口に入れた小道具で運命の赤い糸?をぐーっとペアで
出していくのですが、今日は小栗君のペアの小道具が上手くいかなかったみたいね。
うん、でも大丈夫。上手く二人でワルツ踊ってたから。


シェイクスピアがこんなに楽しめたのでちょっとホッとしました。
洋モノなのに、なんだか落語みたいだったんですよね。
って、本当の落語は観にいったことないから
タイガー&ドラゴン」みたいだったと言うべきか。
テンポよく休憩なしの2時間。ちょうどいい長さだ。
それに肩に力入らず、ちゃんと息しながら見れるっていい事だ。*1
でも今日の小栗君は脱いでなかったから9000円のチケットはちょっと高いかな〜。


それでも、次回のタイタス・アンドロニカスもチケット買ってあるよ☆

*1:BB比