で、出たぁぁぁぁぁ〜

shimadora2009-08-08



本日より夏休み第一弾。
今年も山へ。
夏休みって言うより、夏合宿?
今年のテーマは『富士山の見える山へ登る』です。
本当は富士登山と行きたいところですが、なにぶん満身創痍なもので。
それに、富士山登ったら富士山見えないでしょ。


ETC付いていないのに、渋滞に巻き込まれ河口湖付近に着いたのはお昼過ぎ(涙)
本日目指すは杓子山。
鳥居地峠〜高座山(1304m)〜大ザス峠〜杓子山(1598m)
ガイドブックによると、全歩行距離は約4時間。
これなら行けるかなと。
黒土のやや湿った山道。
今日はかなり日差しが強いです。
最初は話しながら登ってたけど、だんだん傾斜がキツくなって、無口になります。
そのうち一本のなっが〜い登り道に。
マジで?見るだけでため息。
あぁ、もう自分の心臓の音しか聞こえない。
それでも、そんな山道に凛と咲いているヤマユリに元気をもらい進みます。


登り終えたらしばし平坦な道に。
リンドウがキレイ。
おー、裾野の街もミニチュアみたい。
と、ふいにデカめの鳥が横切りました。
キジです!
なのに旦那は『孔雀だ』と言い張ります。
孔雀がこんな山中にいるかっ!
二人で言い合いしてるうちにまたキッツーイ登り道が。
ついにロープまで出現!
雨が多かったせいか、土がぬかるんでいて滑ります。
ロープ頼りに登りつつ、一抹の不安。
『これ、下りヤバくね?』
とりあえずは、高座山の頂上までは頑張ります。
ロープがない所は木の幹や枝を捕まりつつ、這うように登ります。
ちょっとアドベンチャー
今まで体験したことのないような山の質感です。
予想以上の勾配にヒーヒー、フーフーいいながらもやっと山頂到着。
記念写真をパチリ。
残念ながら富士山は雲に隠れて見えません。
ちょっと休息して、次の峠、大ザス峠を目指します。
ここからは私の好きな、高尾山チックな林道です。
少しテンションも上がります。
歩き始めて10分位したら、ふいにザザッと何かが横切るような音が。
旦那も足を止めます。
その後もう一度、ザザッと言う音と黒い影。
ちょっと、ちょっとぉ、まさか?
旦那と目を合わせて『クマ?』
よーく、見て見ると、前方30m位に猫背の黒いシルエット。
立ってるよ。
耳が立ってるね。
きゃぁぁぁ。
間違いないよ。
クマです。クマ!


そうだよ、ガイドブックに書いてあった。
滅多に出ないけど、いるって。
出会ったら、目を見ながら後退しろと。


もう、さすがのシマドラも勝てない。猫じゃクマにはかなわないだろ〜。
後ろ向きにジリジリ下がります。
もうね、本当は一目散に駆け出したいところよ。
こえーよぉ。絶対こっち来んなよ。
しばらく息を殺して後ずさり。
もう大丈夫かなと思っても、3歩進んで振り返るって繰り返してしまいました。
またさっきの高座山に逆戻り。
旦那としばし放心状態で座り込みました。
二人とも汗びっしょり。
白神山地でも爪痕はあったけど、合わなかったのに。
クマ避けの鈴も付けてたのに。
いやぁ、参った。
山は侮れません。
『早く下りたい』と思ったのは初めて。
帰り道も土がぬかるんでいて、すべるすべる。
だってロープをつたって登るような道、引き返すんだから。
段ボールお尻に引いて滑った方が早いんじゃね?位の感じです。
登った〜!という達成感もなく、富士山も曇って見えず、
疲労感倍増。


早めにホテルにチェックインして夫婦で爆睡。


でも、明日も懲りずに登ります。


今日の教訓:山は高さだけでは計れない。
クマよけ鈴、軍手は忘れずに。
ウェアは必ず長袖長スボンにすること!