で、出たぁぁぁぁぁ〜
本日より夏休み第一弾。
今年も山へ。
夏休みって言うより、夏合宿?
今年のテーマは『富士山の見える山へ登る』です。
本当は富士登山と行きたいところですが、なにぶん満身創痍なもので。
それに、富士山登ったら富士山見えないでしょ。
ETC付いていないのに、渋滞に巻き込まれ河口湖付近に着いたのはお昼過ぎ(涙)
本日目指すは杓子山。
鳥居地峠〜高座山(1304m)〜大ザス峠〜杓子山(1598m)
ガイドブックによると、全歩行距離は約4時間。
これなら行けるかなと。
黒土のやや湿った山道。
今日はかなり日差しが強いです。
最初は話しながら登ってたけど、だんだん傾斜がキツくなって、無口になります。
そのうち一本のなっが〜い登り道に。
マジで?見るだけでため息。
あぁ、もう自分の心臓の音しか聞こえない。
それでも、そんな山道に凛と咲いているヤマユリに元気をもらい進みます。
登り終えたらしばし平坦な道に。
リンドウがキレイ。
おー、裾野の街もミニチュアみたい。
と、ふいにデカめの鳥が横切りました。
キジです!
なのに旦那は『孔雀だ』と言い張ります。
孔雀がこんな山中にいるかっ!
二人で言い合いしてるうちにまたキッツーイ登り道が。
ついにロープまで出現!
雨が多かったせいか、土がぬかるんでいて滑ります。
ロープ頼りに登りつつ、一抹の不安。
『これ、下りヤバくね?』
とりあえずは、高座山の頂上までは頑張ります。
ロープがない所は木の幹や枝を捕まりつつ、這うように登ります。
ちょっとアドベンチャー。
今まで体験したことのないような山の質感です。
予想以上の勾配にヒーヒー、フーフーいいながらもやっと山頂到着。
記念写真をパチリ。
残念ながら富士山は雲に隠れて見えません。
ちょっと休息して、次の峠、大ザス峠を目指します。
ここからは私の好きな、高尾山チックな林道です。
少しテンションも上がります。
歩き始めて10分位したら、ふいにザザッと何かが横切るような音が。
旦那も足を止めます。
その後もう一度、ザザッと言う音と黒い影。
ちょっと、ちょっとぉ、まさか?
旦那と目を合わせて『クマ?』
よーく、見て見ると、前方30m位に猫背の黒いシルエット。
立ってるよ。
耳が立ってるね。
きゃぁぁぁ。
間違いないよ。
クマです。クマ!
そうだよ、ガイドブックに書いてあった。
滅多に出ないけど、いるって。
出会ったら、目を見ながら後退しろと。
もう、さすがのシマドラも勝てない。猫じゃクマにはかなわないだろ〜。
後ろ向きにジリジリ下がります。
もうね、本当は一目散に駆け出したいところよ。
こえーよぉ。絶対こっち来んなよ。
しばらく息を殺して後ずさり。
もう大丈夫かなと思っても、3歩進んで振り返るって繰り返してしまいました。
またさっきの高座山に逆戻り。
旦那としばし放心状態で座り込みました。
二人とも汗びっしょり。
白神山地でも爪痕はあったけど、合わなかったのに。
クマ避けの鈴も付けてたのに。
いやぁ、参った。
山は侮れません。
『早く下りたい』と思ったのは初めて。
帰り道も土がぬかるんでいて、すべるすべる。
だってロープをつたって登るような道、引き返すんだから。
段ボールお尻に引いて滑った方が早いんじゃね?位の感じです。
登った〜!という達成感もなく、富士山も曇って見えず、
疲労感倍増。
早めにホテルにチェックインして夫婦で爆睡。
でも、明日も懲りずに登ります。
今日の教訓:山は高さだけでは計れない。
クマよけ鈴、軍手は忘れずに。
ウェアは必ず長袖長スボンにすること!