ベジャール・ガラ[首藤康之]


本日も五反田ゆうぽうとです。
バレエは危険ですね。
Wキャストどころではありませんもの。
キャストの組み合わせが無限大∞…


本日の演目は「ギリシャの踊り」「中国の不思議な役人」「ボレロ」でした。


ギリシャの踊りは観るのは3回目かな?
結構好きなんですよね。
フォーメーション好きだから?*1
あとあのギターの爽やかな音楽が心地よいから?
あんなに沢山のダンサーさんがいても、目がいってしまうダンサーさんて必ずいる。
しかも前も出てるのにその時は引っ掛からなかったりする。
今日はパ・ド・ドゥの小笠原亮さんがすごく良かった。
溌剌として自信をもって踊っている感じがした。
そして見どころはラスト上半身裸の男子のラインダンス!*2
色んな意味で見とれちゃいます。あぁヨリドリミドリだなぁって(笑)
皆さん、細いですけど見事なマッスルです。
やっぱりね、ダンサーさんは肩から背中のラインが本当に綺麗な筋肉の付き方をしてる。
ギリシャの海から渡ってくる風のようなハッピー感漂うバレエでした。


うってかわって「中国の不思議な役人」はお芝居のようなバレエ。
衣装もちょっと昔風の背広だったり。ニットだったり。
娘役の首藤さん、何かに似ているなぁと思ってたら、
あ、ロッキーホラーショーのアレだわと(笑)ひどいなー。
いや、さすがにガーターベルトはございませんでしたが。
そんな首藤さんに翻弄される中国の役人が中島周さん。
東京バレエ団では私が注目しているダンサーさんです。
えぇ、ズバリ顔が好みです。勿論、いつもの方向で好きなお顔立ちです。
それにしても難しい振り付けですな。
この音楽同様、どこへ行くのか分からない、予想不可能の振りというか。
みけんに皺寄せて見てしまいました。
中島さんカテコの時もまだ放心状態という感じでした。
中島さんの娘役も見てみたい。


そして再び「ボレロ
本日は後藤晴雄さんです。
ちょっと緊張気味だったかな。張りつめた感じが客席にも伝わってきます。
少しバランスを崩す場面もあったりと、先日のシルヴィ・ギエムに比べると少し安定感にかける感じはありましたが、
荒削り感もまた魅力です。持てる力を全てぶつけて踊っていました。
一見簡単そうに見える、あの振り付けですが何百回と踏み込むプリエに耐える強靭なふくらはぎと、ぶれない重心が必要なのですよね。
最後の方は『あともうちょっとだから頑張れ〜』ってジリジリしちゃった。
ダンサーとしては自分の力量を試されるしんどい演目だと思います。
個性を消すかのような一見シンプルな振り付け(左右均等に動き、必ず最初に戻る)
なのですが、なぜこうもダンサーさんによって違ってくるのか不思議だ。
シルヴィ・ギエムの時は私は「女神、降臨!」って感じに思えるのだが、
彼女は「餓えた群衆の中に投げ込まれたパン」みたいな気分なのだそう。
今日の後藤さんは男性群舞と比較的同格だったように思います。
だから色んなダンサーさんのボレロが見てみたい。
今日のリズム(群)の中から次はどのダンサーさんが踊るんだろうと考えるとワクワクしますね。


東京バレエ団所属ではございませんが、頭の中では彼にも踊らせてます。
集中のあまり口ちょっととんがらせて舞っている彼が。
真っ白な肢体が徐々にキラキラでぬらぬらしちゃうんだよ。キャー。

*1:シンクロとか

*2:みたいな