8日のエリザベート内野さんトートに続き、今日は山口祐一郎さんトートを観に再び帝劇へ。




今日もA席。しかも最後列、通路側。一番端ではなかったので良かったです。
でも以外とこの席観やすいですよ。
最後列ならクッション持っていってあげ底すればよかった*1


山口祐一郎さん(トート)
 ブーツ履いているせいもあるんでしょうが、随分大きい貫禄のあるトートです。
 内野さんと比べるとちょっと横にも大きいような(^^ゞ
 同じ唄でも内野さんトートとまた違いますね。
 朗々とテノール歌手のように歌い上げる。
 ちょっと溜めて唄われるので、演奏より半拍遅れるんですよね。
 ま、私の席が遠いってものあったのかな。
 それが最初のうち、演歌歌手みたいでちょっと気になってました。
 トート役はウッチーの方が好きかな〜なんて思いながら観てました。*2
 でも、後半それが味になるというか、圧倒的な存在感で、威厳があって、
 山口さんが唄われると鳥肌立ってました。
 特に今日はニ幕のパク・トンハさんとの『闇が広がる』が良かったです。


・パク・トンハさん(ルドルフ)
5年前に来日して、こんなにも歌えて演技出来るんですね。
 翻弄される王子を良く演じきっていらっしゃると思いました。
 トートが死の接吻をする場面、ウッチー×浦井君の時は初見だったので、
 『うわーキスしたよ』って驚きだけだったのですが、今日観てみると 
 死を選ぶしかなかった切なさがじわーっと出ていて、ゾワゾワしました。


・石川 禅さん(フランツ)
ニ幕の『夜のボート』妻とやりなおしたいと伝えるナンバー。
 今日はここの場面でこみあげてくるものが止められず、
 涙腺決壊しました。自分でもビックリしました。
 なぜだか説明できないんですが、とてもお二人が可哀想だったんです。
 夫婦やり直しの場面なので、幸せといえば幸せな場面なんですが、
 この後に続く物語を知ってしまうとね…せつなかった。
 

・苫篠和馬くん(少年ルドルフ)
 2回とも子役は和馬君でした。小学校4年生。
 将来の夢はミュージカル俳優かぁ。もう十分大丈夫ですよ。
 ママ〜って声が忘れられません。
 学校とお稽古の両立大変だね。ガンバレ。


一路真輝さん(エリザベート
 一幕の終わりの真っ白なドレス姿の美しさといったら!神々しいくらいでした。
 宝塚時代男役だったというのが信じられない。
 ニ幕のお父さんとのナンバー『パパみたいになりたかった』あたりから
 私、完全にエリザベート個人に感情移入してしまって、もう運命に翻弄される
 エリザベートが可哀想可哀想で仕方なかったです。
 ニ幕目からメイクのせいも勿論あるんでしょうが、やつれて、こけて、
 どんどん変わっていくのにはとても驚きました。
 カーテンコールに再び着る白いドレス姿。近寄りがたいくらいのオーラがありました。


ダブルキャスト、トリプルキャスト
 今回エリザベートには二人の夫、二人の死神、三人の息子がいます。
 全ての組み合わせで観ちゃうマニアもいるんでしょうね。
 何回観れば全部制覇できるのかな。
 映画でもこんな企画があれば面白いのになー。


・高校の時、世界史が好きでしたが今回の舞台でがぜん興味が増してきました。
 今日は『皇后妃エリザベートの生涯』という本を買いました。
皇妃エリザベートの生涯 (集英社文庫)
 時代の波に翻弄され…とは良く使われる言葉ですが、
 エリザベートが一見エキセントリックにしか見えない行動をするのも
 (極端な食事制限や運動を課す)そうでもしないと心のバランスが
 取れなかったからなんだろうと推測します。最後は命まで…運命と呼ぶには過酷。
 思うままに行動している自分は幸せ者だとつくづく感じました。(単純な感想ですが)



・唄いあげる系のミュージカルは今までちょっと苦手でしたが、
 今回2回観ただけで、唄を覚えてしまってミュージカルの底力を感じました。
 来年はエリザもうないのかな〜

*1:映画館で子供用に置いてあるアレ

*2:ウッチーはもうこっちの人だから贔屓目で見てるし